« 明治の酒学者 | メイン | メコンコンウイスキー »

「ロマネ・コンティ・一九三五年」

「ロマネ・コンティ・一九三五年」
くちびるから流れは口に入り、ゆっくり噛み砕かれた。歯や、舌や、歯ぐきでそれはふるいにかけられた。分割されたり、こねまわされたり、ふたたび集められたりした。小説家は椅子のなかで耳をかたむけ、流れが舌のうえでいくつかの小流れと、滴と、塊になり、それぞれ離れあったり、集りあったりするのをじっと眺めた。くちびるに乗ったときの第一撃にすでに本質があらわに、そしてあわれに姿と顔を見せていて、瞬間、小説家は手ひどい墜落をおぼえた。けれど、それが枯淡であるのか、それとも枯淡に似たまったくべつのものであるのか判断がつきかねたので、さらに二口、三口、それぞれのこだまの消えるのを待って飲みつづけなければならなかった。小説家は奪われるのを感じた。酒は力もなく、熱もなく、まろみを形だけでもよそおうとする気力すら喪っていた。(「ロマネ・コンティ・一九三五年」 開高健) 値段は違いますが、期待して飲んだ吟醸酒がヤコマン入りでがっかりといったところでしょうか。

☆★☆★☆★おすすめサイト情報☆★☆★☆★

思い出の童謡集 アジアの歴史 太陽のお話 百人一首 やすらぎ★アロマ かわいいペット・秋田犬 紅茶伝説 医学・女性のための情報集 バラ・ローズのため息 楽しいかたかな ご当地群馬情報 ボクサー情報 日本の正月 ご当地鹿児島 花木・庭木の気持ち ご当地山梨 フルーツ王国 ご当地静岡 番茶百科 日サロ体験 四季の山野草 金魚知識 農業について お茶の発祥 かわいい赤ちゃん 観葉植物広場 アロマの木 ガーデニング辞典 歴史飛鳥時代 自転車に乗って 中国のお茶の歴史 人体と細胞 消化器系事典 ステキな星座 華麗な花嫁 夏に咲く花情報 癒しの国 日本のお茶 けの付く言葉 ワインカラー 日本の物語 私たちの憲法 ハムスター 大気のお話 住宅用語 野菜事典 知って得証券語 南北朝時代 栃木の湯めぐり 蘭の世界紀行 宮沢賢治集 みんなの税金 高知の湯めぐり 世界歴史 葬祭マナー 麦茶百科 四季の祭り

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://tengumura.com/blog/mt-tb.cgi/1521

About

2008年04月16日 02:06に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「明治の酒学者」です。

次の投稿は「メコンコンウイスキー」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.35